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映画メモ

色々観ましたが、その中から記憶が新鮮なうちに2本。
2本とも、現在劇場公開中の映画です。
今回も盛大にネタばれしておりますので、観る予定のある人は要注意。
タイトルクリックで公式サイトへジャンプしまーすよ。

↓↓↓

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

むー。
東西のいい男そろい踏みってことで、ジョシュ・ハートネットを鑑賞するために行きましたが、ちょっとダメだった。
こういうのを芸術と理解できる人もいるのでしょうが、私は面白くないとイヤです。
それに、リサーチ不足と言われればそれまでですが、予告に偽りありですな!
キリストのメタファーみたいなものが、あちらこちらにちりばめられていて、予告に操られて"ノン・ストップ・サスペンス"を観ていると思っていた人間にはキツイものがありました。
ただ、「青いパパイヤの香り」の監督だけあって、映像は輝かしいほどにきれいでした。
しかし、キャスティングが微妙。ってか、キムタクが微妙。
東洋人で綺麗な顔をしていると、やっぱり神秘的に見えるのかな?
私にとっては、というか、多くの日本人にとってはキムタクはどこでもどこまでもキムタクでしかありえないと思いますけど。。
それはそれでイイことなのかもしれないけど、キリスト役にキムタクは俗物すぎると言っちゃったら、キツイですか。
感動的なはずの"復活"のシーンでは、彼の目の中にウジ虫がおりましたが、殺菌消毒済みのピカピカ抗菌ウジ虫を使ってもらえたのかなぁとか、余計なことを考えてしまいました。

ジョシュ・ハートネットも、重い役を頑張ってやっていましたが、狂気というものは似合う人とそうでない人がいると思うのです。
大量殺人を繰り返して死体でアートするという役柄だったエリアス・コーティアスは似合っているというかもうすでに狂人でしたが、ジョシュは後者。
どんなに狂気じみたことをしてもあの柔和な目が狂っていないので、そこがよかったという人もいるだろうけど、私はちょっと違うと思ったのでありました。
今度は、もっとかわいい映画に出てちょうだいよ。
私にとっては「ブラック・ダリア」以来のジョシュでしたが、もう暴力的な映画には出なくていいよ…と思っちゃったのでありました。

ところで、この映画、よかったところもなかったわけではありません。
部分部分は、わりとステキでした。
その中でも、イ・ビョンホン。
結構好きでした。
私、韓国モノにはほとんど興味がなくて、動いている彼を観たのは初めてなのですが、思ったより泰造じゃなかった。(泰造と彼はそっくりだと思っている人、きっと私だけじゃないはず)
トンカチで人をぶんなぐっているところなんぞ、なかなか…よかったというにはちょっと抵抗のあるシーンですが、でもよかったです。
犬でぶんなぐっているところは、あれはイ・ビョンホンではなかったとは思いますが、ほんとにダメでしたが。
最後のセリフもよかったです。
「許しなどいらん」。
赦しを求めていない人間を勝手に赦しちゃうのは、はたから見ると結構傲慢ですよね。
ま、いろいろあったけど、一番好きだったのは、冒頭近くで着用していたお魚柄のシャツだったりします。
マフィアってのは、ときにカワイイ恰好をしちゃうもんなんですね。
逆にちょっと悲しかったのは、彼が惚れてる女がそれほど綺麗じゃなかったことですかね。
なんとなく清潔感のない女の人で、キムタクと雑魚寝しているシーンなんぞ、キムタクの方が綺麗に見えました。

と、まぁそんなわけで、イイ男が観たいという欲求には十分に応えてくれますが(主演の三人は、上半身裸のシーンがかなり多め)、おもしろい映画を見たいという気持ちにはあまり応えてくれない映画でありましたとさ。
なんかね、「パッション」を観ちゃったときの気持ちに似ている。
あれほどはキツくなかったけど。


剣岳-点の記

両親が観たがっていて、一家総出で観てまいりました。兄含む。
私は同じ新田次郎氏の播隆上人のお話と勘違いしておりました。トホホ。
自然の厳しさ、美しさ。
人間の小ささ、その力強さ。
そんなものがたくさんたくさんちりばめられていて、予想以上にステキな映画でした。
あの変わり者っぽい監督さんは、カメラマンなのだそうで。
妥協を許さない画面作りは圧巻でした。
どうやって撮ったんだろうな、まったく。
すごいや。

測量というのは、今と昔でやり方が変わっているのかどうかわかりませんが、機材や何かは格段に進歩しているはず。
ですが。
この映画の舞台になっている明治40年、このモデルとなった測量隊が建てた三角点は、最近になって測り直したそうですが、1m弱の誤差しかなかったそうです。
何もかもスピード化し、一分一秒でも待たされることに慣れていない今の世の中では忘れられがちですが、近道をせず、遠回りでもひとつひとつやり遂げる不屈の心というのは、とてもすがすがしいものですね。
だから山が好きなんだー。だから山はいいんだー。

色々と魅力のある登場人物が出てきましたが、私が好きだったのはやっぱりノブかしらん。
あの我儘で、自分勝手で、チームワークを無視する鼻持ちならないガキですが、父親になったとたん、素直でよい子に大変身。
ま、もともとよい子ではあったのでしょうが。
こういう単純さも、今の日本の人たちにはない気がするのであります。

主演の浅野忠信は、好きでも嫌いでもないというか、ほんとになんとも思っていないのですけども、あのしゃべりは好きです。
朴訥とした、ほんとに喋ってるだけのしゃべり。
修験者が先に上ってたなんて、黙ってりゃ誰にもわからないことなのに、正直に報告しちゃってるところも大好きでした。
ああこういう人なんだねって。
ライバルの日本山岳会の面々もよかったです。
なんだい、チロリアンハットなんかかぶっちゃって! ちょっと笑っちゃったじゃないかー。
仲村トオル、久しぶりに観ましたが、相変わらず撫で肩でした。

ちょっと残念だったのは、今も雪渓にその名を残す長次郎さん、この役が香川照之だったことかな。。。
なんかあんまり好きじゃないのね。
好みの問題で、何がどう好きじゃないのかはちょっと説明しづらいんですが。

こういう映画を観ると、つくづく、映画に女はいらないなぁ~と思うのですが、宮崎あおいはすごいですね。
なんかオーラが違う。
役柄は、ちょこっと華を添える程度で出番も少なく、友情出演??みたいな感じではありましたが、あのシーン。
あの、切手を貼ってるシーン、あの一瞬ちょろっと舌を出したシーンにシビれた人はどれほどいることだろう。
あれだけのために出てもらったんじゃなかろうか。


************


と、そんなわけで、今回も意味なく長くなりました。
書いてる本人は楽しいからいいんだけど、読んでる人にとっては面白くも何ともない記事で申し訳ないですね。
今度のお休みは、レンタルで回ってきた「ダージリン特急」でも観ることにします。
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